Minakami Sky Games 2018

本大会は、パラグライダーの競技では一般的なパイロンレースを実施します。このパイロンレースとは離陸地点から遠くに定められた、パイロンと呼ばれる目標地点を周回し、なるべく早くランディングポイント(着陸場)に帰ってくることを競う競技です。

パラグライダーは空を滑空という原理で移動します。つまり、高さ(地面からの相対的な高さ)を得られないと、遠くまで滑空して飛んでいくことはできません。

パラグライダーの競技者は、目標地点となるパイロンまで飛んで、移動できるための高度を獲得する必要があります。その方法はソアリングと呼ばれています。パラグライダーのパイロットや競技者は温められた地面から上昇してくる空気の流れ、上昇気流に乗って、高度を獲得していくのです。

paraglider route

大会では運営側が当日の気象状況や空の大気の状態などによって、どのパイロンをどのように周回するのかを決定します。これはタスクと呼ばれ、大会当日に競技者に通知されます。このタスクは時に数十キロに及ぶこともあり、上昇気流を獲得しているパラグライダーはまるで大空を飛翔する鷹のようにぐるぐると回ります。これをセンタリング呼び、上昇気流が存在する場所に無数のパラグライダーが集まります。

そして、高度を獲得した競技者は、他の競技者に先んじて目標であるパイロンへ向けて高速滑空を始めるのです。パラグライダーのパイロンレースは、最も盛んなヨーロッパアルプスだけでなく、アジア各国、もちろん日本でも、たくさん開催されております。